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映像とwebが好きです

JAISTの宮田先生の講演会を聞いて

今日、北陸先端科学技術大学院大学(通称JAIST)の宮田先生が石川高専にて講演会開いてくださいました。

面白かったので簡単にまとめておきます。
 

 

宮田先生の研究分野はCGです。研究室では主にメディアアートのインタラクションが多いようです。
 
そのようなインタラクションを制作する上で大事なのは、内発的動機付けをユーザーにもたらすということだそうです。
動機づけには2種類あり、一つは賞罰、義務、褒美などの外発的動機付け。
そして、もう一つが好奇心や関心によってもたらされる内発的動機付けです。
インセンティブは外発的動機付けなのかな?「スコアやバッジをもらうため」よりもその作業自体が楽しく思えないとダメなんですね。また、目標設定も大事です。簡単すぎると退屈な作業になりかねません。
 
そして、メディアアートをやる場合はよく、何の役に立つか聞かれるらしいです。
その時は後付けの理由を答えるらしいのですが、本当は「役に立つか立たないかではなくて面白いからやる」とのことです。
何かに役立てないかと考えるのは大切だと思います。
でも、意味なんて考えてたら始まりませんよね~。
特にメディアアートって日本が得意とする分野なのかもしれませんし。
 
最後に、過去の作品紹介をしてくださいました。これまですべてIVRCというコンテストに出展しているそうです。ちなみに研究室には石川高専OBも多いです。
10点の作品を紹介してくださりましたが、どれも面白かったです。細かいこだわりに感動しました。簡単に紹介します。Youtubeに動画があったようなので貼っておきますね。
 

TonTon

水中で紙相撲。水を揺らして力士を動かす。操作すると画面も揺れるので一体感がでます。すごく楽しめそうなインタラクションです。


 

球魂

加速度センサを用いたVRピッチングマシン。加速度センサーが何台か犠牲になったとか・・・
 
 

Spider Hero

スパイダーマンのように糸を飛ばしてビルからビルへと移動する。今だったら進撃の巨人の立体起動装置でやると面白いかも。


 

Witch's Cauldron

かき混ぜて粉砕するVRインタラクション。子供の遊び道具~大人のストレス発散まで幅広くカバー。

 

 

Interactive Fountaine

インタラクティブ噴水。団扇でコントロールします。綺麗です。



 

風景バーテンダー

水、太陽、森等の要素をかき混ぜると風景を自動で生成。シェーカーの振り方でも変わる。本物のバーテンダーが振ると美しい景色になるんだとか。


 
 

積み木キャッスル

積み木を積んでいくとUnity上で城が出来上がる。Unityは短時間で高クオリティのものが出来上がるので重宝されているようです。こういう使い方もあるんだなぁ~


 

 

顔探し

身の回りの顔に見えるものを探して、集める。動き出す。クオリティ高いです。


 
 
個人的に好きなのは「TonTon」と「積み木キャッスル」と「顔探し」です。 
 
JAISTって高専以上に一般的な知名度低い気がするけど、とても素晴らしい学校です。
 大学院大学だということで専攻科の進学先の候補の一つですね。